安全志向の受験?
高校受験は、多くの生徒にとって人生始めての受験となります。これからの将来を左右するかもしれない大きな試練とあり、緊張してしまう人もいるでしょう。
高校も最近は、少子化の中で生徒獲得のために特色を出してきています。
普通科ではなく、名前を変えて国際文理科としたり、制服を凝るところも出てきました。
そんな中、生徒が学校選びについてどう思っているのかというと、どうやら安全志向型が流行っているようです。
もっと実力的には上を狙っていけるのに、ひとつどころかふたつランクが下の学校を受験することが良いことだとされています。
理由としては、まず学校が、レベルの高い学校でビリでいるより、レベルの低い学校で頂点にいる方が良い、将来的には推薦枠がもらえて楽だ、と言っていることがあります。
先生の影響も大きい
生徒にとって、先生というのは信頼のおける人物です。その人から言われれば納得もしやすいでしょう。
確かにその道も生徒によっては良く、別に正解があるわけではありません。
ただ、就職活動時の履歴書に高校名が載る時、人事はそれを判断材料にすることは少なくないとだけは言っておきましょう。
今の生徒たちは丁度悟り世代とよばれており、世の中に期待をしない、安定を望む世代だと言われています。
このこともあり、全体的に安全を取る思考が強いです。
失敗したくない、するべきではない、無理して上を目指さなくても良い、このような考えが主流です。
しかし、学力だけで学校を選んでいる生徒だけではないことをここで強く述べておきたいです。
自分の意志で決めろ!
部活、例えば野球に賭けていて、野球部が強い学校へ入りたいと言ってその道の名門校に入る生徒もいます。
また、家から近いから、制服が可愛いから、見学に行ったら校舎がキレイだったから、そんな理由で入学を希望する生徒だっています。
学力が全てではないので、人に出身校を聞いて、それがその人の学力なのだと勝手に誤解をしないようご注意頂きたいです。
高校受験を失敗せず、確実に合格して学力でいつも上にいるようにする、これもひとつの立派な入学理由でしょう。
15歳やそこらで将来を決めるというのはまだまだ、これから先に何が待ち受けているのかわからない中では難しいことです。
先生であっても、人の意見に押し流されず、自分で納得がいく高校選択をしてほしいと思います。
そのためにはまず、この最近の流行り、鶏口牛後について深く考えてみて、自分なりに賛成か反対か、意見を出してほしいと思います。
鶏口牛後とは。意味や解説。大きな集団や組織の末端にいるより、小さくてもよいから長となって重んじられるほうがよいということ。▽「寧 むし ろ鶏口と為 な るも、牛後と為 な る無 な かれ」の略。「鶏口」は鶏の口(くちばし)。弱小なものの首長のたとえ。「牛後」は牛の尻。強大なものに隷属する者のたとえ。
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