不動産鑑定士って?
不動産鑑定士は不動産の経済価値を鑑定する事の出来る国家資格です。
土地等の適正な価格を制定し、かつ日本国の国土全体における均衡の取れた土地の経済価値を保つという理念に基づいて創設された資格のため、その社会的責任は非常に重いものです。
不動産鑑定士の資格を得るためには、国土交通省土地鑑定委員会による国家試験をパスする必要があります。
相続税路線価評価、固定資産税評価、公示価格、基準地価格の評価等の様々な知識が要求されます。
不動産の価値をしっかり確認すること、また正確に不動産の価値の鑑定を行うことが大切です。
そのためには路線価の見方やその他、地域の情報なども鑑みながら測定をしていきます。
上記のような理由から不動産の鑑定の仕方は非常に複雑で一般の人々には著しく困難、とまで言われます。
試験の形式
試験は2種類あり、短答式試験と論文式試験に分かれます。
総合点で概ね6割を基準に土地鑑定委員会が相当と認めた得点以上で合格になります。
短答式試験の合格率はこの10年で平均約25%といった所です。
論文式試験は総合点で6割を基準に合格になり、合格率はこの10年では約10%付近を上下しています。
これらの試験合格後、実務修習を受ける事が出来るようになります。
最後に小論文と口頭試問を受け見事合格すると不動産鑑定士として認定を受ける事が出来ます。
不動産の鑑定評価に関する法律
不動産鑑定士になるには十分に不動産の鑑定評価に関連する法律を学ぶ必要があります。
責任の重い国家資格ですので、「不動産の鑑定評価に関する法律」を中心に法令関係を熟知する必要があります。
不動産の鑑定は不動産鑑定士の独占業務であり、資格を有しない者がこの作業を行うと刑事罰に処されます。
不動産関連の法律の学修範囲は多岐に渡ります。
従って効率的に勉強したい方には、応用力と実践力を養い勉強を行うことが出来るスクールもかなり有効的です。
自分で学習を進める場合には綿密な計画と十分な学習期間を設けて試験に臨むようにしましょう。
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