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【2016センター試験特集】 センター試験 物理 各予備校解説・分析・概観まとめ

問題概観

  1. 第1問 小問集合 20点:マーク数5
  2. 第2問 電磁気  25点:マーク数5
  3. 第3問 波動   20点:マーク数4
  4. 第4問 力学   20点:マーク数4
  5. 第5問 熱    15点:  マーク数3
  6. 第6問    原子   15点:  マーク数3

 

河合塾

組合せ問題が増加し、部分点が復活した。グラフ・図の選択問題は出題されなかった

昨年は与えられなかった組合せ問題での部分点が、2設問で与えられた。
例年出題されていたグラフ・図の選択問題が出題されなかった。

・難易度:昨年並み
問題は典型的な設定が多くなり、受験生が苦手とする見慣れない定性的な問題は減少した。しかし、選択肢の多い設問が増加し、組合せ問題も増加したため、全体の難易度としては昨年並み。

・出題分量 :マーク数は昨年と同じだが、1つの設問の中で複数の内容が問われる組合せ問題が増加したため、全体の分量としては若干増加した。

・出題傾向分析:昨年と同様に、必答問題は小問集合、電磁気、波動、力学の4題で、選択問題は熱と原子から1題を選択するという構成であった。

(第1問)力学2問、熱1問、波動1問、電気1問の計5問からなる小問集合。 問1は放物運動の問題。問2は誘電分極と静電誘導に関する定性問題。問3は正弦波の式の問題。問4は運動量保存則と相対速度の問題。問5は熱量保存の問題。 問2と問5は物理基礎の範囲の問題である。 物理基礎と物理の両方の教科書をまんべんなく学習しておく必要がある。

(第2問)A コンデンサーに関する問題。問1は電気量保存則を用いたコンデンサー回路の典型問題。問2はかけている電圧を同じにしているので誘電体を挿入しても電場は変わらず電気量は増加する。状況を正しく把握することが大切である。
B 一様電場・磁場中での荷電粒子の運動。 問4は半径を運動方程式からではなく、図形的に求める。

(第3問)A 2つの音源の間に生じる定常波とドップラー効果の問題。 過去のセンター試験で何度も出題された頻出問題である。対策としては過去のセンター試験の問題でしっかり学習しておくことである。
B 薄膜による光の干渉の問題。 光の波長ではなく振動数が与えられたり、強め合いの条件を光が通過する時間で表したり、問い方に工夫がみられた。

(第4問)A 鉛直面内での円運動の問題。 問2は点Aで垂直抗力がちょうど0になることを考える典型問題。
B 力学的エネルギー保存則と慣性力を含めた力のつり合いの問題。 力学の問題では、丁寧に力の図示をすることを心がけ、運動方程式、エネルギー保存則や運動量保存則を正しく立式できるようにしよう

(第5問)気体の混合の問題。 問1、2は状態方程式を用いればよい。熱をよく通す容器のため、温度は常に一定であることに注意しよう。問3もそのことから0とわかる。気体の状態変化の問題は、状態方程式だけでなく熱力学第一法則もあわせて考えられるようにしておこう。

(第6問)光電効果の典型問題。 光電効果に必要な光子の公式とエネルギー保存則を理解していれば対応できる内容ではあるが、問2と問3はグラフから読み取れる情報と現象とを結びつけることが必要で、類題を演習した経験の有無で結果に差がついたであろう。 原子・原子核の問題は教科書にある典型的な問題をしっかり学習しておこう。

参考:http://kaisoku.kawai-juku.ac.jp/nyushi/center/16/

駿台・Benesse

組合せ形式の設問が増え、電磁気分野の出題が増加。問題難易は昨年よりやや難化

特定の分野に偏ることなく、物理の全範囲から出題された。力学の出題が減少し、電磁気の出題が増加した。形式面では、8択以上の設問が昨年の6問から12問に増え、また、組合せ形式の設問が6問から11問に増えた。問題難易は昨年よりやや難化した。

・難易度:問題難易は昨年よりやや難化。(現役生・既卒生の受験生比率が異なり、また、昨年は得点調整が行われたため、問題自体の難易を比較)

・出題分量:昨年同様、大問数は6。第1問~第4問が必答で、第5問・第6問から1問選択。解答数は昨年から変更がなく、選択する問題にかかわらず21個。

・出題傾向分析:昨年同様、特定の分野に偏ることなく、幅広く出題された。文字式選択問題を中心に出題された。8択以上の設問が昨年の6問から12問に増え、また、組合せ形式の設問が6問から11問に増えた。

参考:http://dn.fine.ne.jp/dn/b/002/center/sokuhou/mondai_k/mk_butsuri_2.html

東進

必須問題4題、選択問題2題が出題された。熱力学と原子物理から1題選択する形式は昨年と同じである

・難易度:昨年並み

・出題分量:変化なし

・出題傾向分析:

大問6題形式、分野は第1問小問集合、第2問電磁気、第3問波動、第4問力学、第5問熱力学、第6問原子物理であり、第5問熱力学と第6問原子物理が選択問題であった。すべての範囲からまんべんなく出題されている。熱力学と原子物理から1題を選択する方式は、昨年を踏襲する形となった。配点について、第2問(電磁気)が5点増し、第4問(力学)が5点減少した。

第1問小問集合では、小球の斜方投射、誘電分極と静電誘導、正弦進行波のグラフと式、運動量保存則、熱の移動と温度についてが出題された。

第2問電磁気では、Aコンデンサー回路、B電場と磁場中の荷電粒子運動が出題された。

第3問波動では、A音波の干渉とドップラー効果、B光波の干渉(平行薄膜)が出題された。

第4問力学では、A鉛直面内の円運動、Bばね振り子と振動する台上での慣性力と摩擦力について問われた。

第5問熱力学では、理想気体の混合と、内部エネルギーに関する問いが出題された。

第6問原子物理では、光電効果の基本的な問いが出題された。

配点がわずかに変更されたが、マーク数は昨年と変わらない。また、各問いともあまり深い考察まで踏み込んでいないのも昨年同様である。しかしながら、分野の偏りなく多くのテーマから広く出題されており、問題設定の把握や時間配分で苦労した受験生が多いのではなかろうか。全体として、難易度は標準的と言えるだろう。

 

参考:http://www.toshin.com/center/butsuri_shousai.html#

代々木ゼミナール

解答すべき大問が5題(うち選択1題)。難易度としては標準的だが、全体的に思考力を要する問が増加し、昨年よりやや難化。

・難易度:昨年と比べて思考力を要する設問が増えたこと、および選択問題の難度が上がったためやや難化した。第2,3,4問のBは目新しい設定で単元への十分な理解が要求される。

・出題分量:第1問では5題、第2問で4題(解答数は5)、第3問では4題、第4問では4題、第5問では3題、第6問では3題の出題となった。第2,3,4問はA、B分けで出題された。グラフ選択問題が出題されなかった(昨年は2題)。

・出題傾向分析:第1問は小問集合、第2問は電気と磁気からAコンデンサー、B荷電粒子の運動、第3問は波からA音波、B薄膜干渉、第4問は力学からA円運動、Bばねによる運動・慣性力、第5問は気体の状態方程式・内部エネルギー、第6問は光電効果の出題であった。第1問(小問集合)は、昨年と同様に力学から2設問、波から1設問、電気から1設問、熱から1設問の構成であった。選択問題の第5問と第6問は3設問で昨年と変化はないが、難化した。

参考:http://sokuho.yozemi.ac.jp/center/bunseki/1265259_2188.html


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こういうのってなかなか送りにくいけど、、
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