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【2016センター試験特集】 センター試験国語 各予備校解説・分析・概観まとめ

問題概観

  1. 現代文 50点:マーク数11
  2. 小説  50点:マーク数9
  3. 古文  50点:マーク数8
  4. 漢文  50点:マーク数8

河合塾

読みやすい文章からの出題で、昨年より易化。

・難易度 易化
<現代文>第1問(評論)は、受験生に身近な話題を論じたものであり、読みやすい文体で、文章量も減少した。設問も取り組みやすく、昨年より易化した。第2問(小説)は、全体に本文をきちんと読んで丁寧に解けば正解の得られる問題が多く、その意味で解きやすい問題だといえる。
<古文>本年は説話集の『今昔物語集』で、昨年の擬古物語よりも読みやすかった。さらに、選択肢も正誤がはっきりしており、選びやすくなっている。
<漢文>返り点の省略箇所が設けられたため、当該箇所はやや難化したと言えるが、テーマは捉えやすく、読み取りにくい文章ではなかった。

・出題分量:第1問(評論)の本文量は、4000字を超えた昨年に比べて600字程度減少した。設問数・マーク数は、ともに変わらない。第2問(小説)は、本文量は昨年とほぼ同じ。設問数も昨年と同じであり、各選択肢の長さも昨年とほとんど変わっていない。第3問(古文)は、本文量は約1700字で、去年より約500字増加した。設問数・マーク数は昨年と同じ。第4問(漢文)は、本文量が192字で15字減少、設問数は昨年と同じだが、マーク数は1つ減少して8つ。

・出題傾向分析:
<現代文>第1問(評論)は、現在活躍している著者の評論から出題された。問5や問6など、見慣れない出題形式の設問があった。特に、問6では2行の選択肢が8つあり、検討に時間がかかったと思われる。また、3行の選択肢の設問が3問出題され、全体として選択肢の字数が増加した。第2問(小説)は、この3年間は大正から昭和初期にかけての小説からの出題が続いていたが、今回は近年の作品が取り上げられており、やや随筆風ともいえる小説からの出題であった。全体にボリューム感のある問題ではあるが、本文を丁寧に読み、選択肢と照合すれば、正誤の判定はしやすかったと思われる。「なんとなく」答えを選ぶのではなく、本文をしっかり読んで、根拠を意識しながら選択肢を選ぶことが肝要であろう。
<古文>本文は、中世の擬古物語からの出題であった。帝に見初められ女御となった女君と男君の悲恋の物語で、二人の手紙のやりとりを中心に、人目を忍ぶ恋の苦悩が描かれている。昨年は和歌がなかったが、今年は本文中に和歌が二首あり、設問に関係していた。
<漢文>血のつながりのない親子の関係について、年老いた猫と2匹の子猫の話を事例に挙げた上で親の慈愛と子の孝との重要性を訴える文章であった。語の意味、解釈、書き下し文、理由説明、筆者の考えの説明など標準的な設問が中心であったが、問2、問3は、文法にかかわる問題であり、問3は選択肢が文法の説明となっており目新しい。

参考:http://kaisoku.kawai-juku.ac.jp/nyushi/center/16/

城南予備校

・難易度:やや易化

・出題分量:昨年と変化なし。

・出題傾向分析:新課程を意識したのかどうかは分からないが、昨年に比べてやや易しくなっている。評論はポストモダン状況で のアイデンティティを「キャラ」から論じた文章で、昨年に続いてポストモダン状況を論じた文章が出題された。文 章量が昨年比で約1ページ減少し、各設問の選択肢も昨年に比べると判別しやすい形で作られていて、昨年よ りも取り組みやすいと言える。問 5 の傍線部説明の選択肢が生徒の発言という形で構成されていた点が、例年 にない形であった。小説は、昨年度、問題文の文章量が大幅に減少したのに反して、昨年よりも 1 ページ分ほど 増加した。1950 年代の三等車の情景を描いた小説で、現代とはかなり時代状況が異なるのでイメージがとりづら い受験生がいたかもしれない。設問は例年並みのレベルであった。

参考:https://www.johnan.jp/sokuhou/pdf/16_kokugo_2.pdf

駿台・Benesse

討議や推論など、新課程を意識した設問が出題された。昨年より易化

・難易度:易化

・出題分量:昨年よりやや減少

・出題傾向分析:3行選択肢は全体で1問減少した。問題文は読みとりやすいものが出題され、全体の難易度は昨年より易化した。また、生徒の討議の場面を想定した設問や、明示された内容から非明示の内容を推測する力を求める設問など、新課程を意識したと思われる設問が散見された。

参考:http://dn.fine.ne.jp/dn/b/002/center/sokuhou/mondai_k/mk_kokugo_2.html

東進

現代文は設問数・問の形式とも例年通りの出題。古文は「国語」、「国語I・II」を通して、本試験で説話集から初めて出題された。漢文は例年通り随筆的な内容の文章であった。 

・難易度:易化

・出題分量:文章量は昨年度より減少

・出題傾向分析:大問数4題、各大問の配点50点。解答マーク数は漢文で1つ減って36になった。 現代文の第1問の評論は、二年連続で現代的なテーマであった。文章量は昨年度より減少。問1の漢字は例年よりやや難。問2~問4までは、傍線部の説明問題で標準的。問5の、生徒が「誠実さ」を話題にして議論をしている中から正解を選ぶ問題は、96年度などにも出題された形式だが、近年にはなかったものでとまどったかもしれない。問6は文章の構成・展開を問う問題に戻ったが、「適当でないもの」を選ぶ点は注意を要した。第2問の小説は二年ぶりに全文での出題であった。分量・出題形式は昨年同様。出典は1950年代の文章ではあるが、読みにくさはない。問1の語彙の問題は易しい。問2や問5で本文の広い部分から解釈する必要があるなど、やや解答に手間取るものもあるが、総じて例年通りの傾向であった。問6は第1問同様、「適当でないもの」を選ぶ問題が出題された。第3問の古文では説話が出題された。説話集からの出題は本試験としては「国語」、「国語I・II」を通してセンター試験で初めての出題であった(国語Iでは97年で出題あり)。問1の解釈問題がやや意訳である点と問2の格助詞「の」の文法的意味を問う問題が特徴的である。全体的に文章の内容を読解できれば正解に至る問題。例年出題されていた和歌に絡む問題が出題されなかった。第4問の漢文はここ数年と同様「随筆」的な文章の出題であった。設問形式も語の意味、返り点と書き下し文の組み合わせ、解釈、内容説明等、例年の傾向と大差がなかった。

参考:http://www.toshin.com/center/kokugo_shousai.html#overview

代々木ゼミナール

全体として出題形式に大きな変化はなく、本文は読みやすく、正誤判定もしやすい。

・難易度:全体的に本文が読みやすく選択肢の判別もしやすくなっている。総じて難易度は昨年度よりも易化。

・出題分量:評論で昨年よりも約600字程度減少し約3600字、小説で約100字程度増加し約4800字、古文で約400字程度増加し約1700字、漢文で15字減少し192字。

・出題傾向分析:現代文は、評論の問5において、本文に関する生徒たちの感想から本文の趣旨に近いものを選ぶ問題が出題された。古文は、例年通りの設問構成であるが、よりシンプルな設問になり、和歌の設問も無かった。漢文は、例年に比べて大幅な変更はなかった。

参考:http://sokuho.yozemi.ac.jp/center/bunseki/1265038_2188.html


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こういうのってなかなか送りにくいけど、、
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