司法試験予備試験の勉強法、幅広いものですからあくまでも簡易的にお伝えしたいと思います。
まず知っておきたい司法試験予備試験の形式は短答式試験と論文式試験の2つがあります。
前者、担当式は各科目において幅広い知識が問われます。いわゆる知識問題の部分です。しかしながら予備試験においての難関は後者の論文式になります。
ですので、この2つを如何にバランスよく進めていくか、と言うところは一つのポイントになってきます。
司法試験合格者に開かれる道、それは裁判官、弁護士、検事というものが挙げられます。これらの共通点としては様々な事象に対して多面的にかつそれらを複合的、そして正確に把握する必要があります。
こうした能力が求められているのがこの試験ですので、バランス感覚良く学習を進めていきたい所です。
短答式試験の対策
まず担当式の対策ですが、これは徹底的に過去問を解きましょう!繰り返してやることも重要です。
過去問は司法試験、予備試験両方です。予備試験だけでは十分とは言えません。
予備試験は新しく設立されたもので、過去問自体があまり蓄積されていないのが現状です。
それに加えて、実は予備試験の約7割は実際の司法試験と出題が重なっています。それぞれ別の試験ではありますが、共通の出題傾向があり、もちろん重要な部分などは重なって出題される事も少なくありません。
また、一見新しく見える問題であっても過去に出題された問題を改変したものであったり、応用編で合ったりすることが多いのも事実です。
このあたりは本当に大学受験とも通ずる部分ですね。
この傾向を考えれば、理想的な対策は過去問を解くことということがお分かりいただけると思います。過去問を徹底的に繰り返し解くことで出題傾向に慣れ、ポイントを抑えた学習が出来るようになります。
過去問だけでも膨大な量があるのが司法試験です。この対策だけで手一杯になってしまう事も多いかと思います。逆に言うとそれだけで大抵の場合は十分とも言える訳ですが、その他の問題集などに着手する場合は本当に必要かどうか検証などを行い慎重を期して始めるようにしてください。
無駄な時間を費やしてしまうと痛いですからね。
論文式試験の対策
論文式の採点基準というのは一般的には非常に曖昧なように思われています。
実際そういう部分も無いことは無いでしょうが、やはり試験としての公平性を担保するためには明確な採点基準が存在する事も事実です。そうで無ければ試験ごとに難易度がかなり上下してしまう事になってしまいます。
基本的な勉強方法としては問題集、そして過去問を徹底して解く。これは短答式の勉強方法と一緒です。
短答式と違うのは、答え合わせをして終わり、では無く同じ問題を何度か繰り返して解く事をオススメします。
論文形式は様々な知識を組み合わせて書くことになるため、文章を書くためには自分自身の理解が進んでいないと出来ませんので自ずと理解が進みますし、また改めて自分の中の情報を整理する事にもつながります。
基本的には入っている知識を徹底してアウトプットすることで点だった知識を線にしていく、というイメージです。また問題を徹底して解くことで、試験の傾向も掴むことが出来ます。
しかし、全範囲を網羅することは不可能ですし、どうしてもカバーしきれない範囲は出てきます。また、過去問に一度も扱われなかった範囲からの出題の可能性もゼロではありません。
しかしながらこの場合は、誰しも同じ条件ですので、大きな差は生まれないでしょう。
基本的には既出分野だけでもまずは完璧にしておくこと、これが重要です。
先ほどからアウトプットを強調していますが、実際に文章に起こす事は重要です。目で見て習得した気になってはいけません。必ず書きましょう。そして文章力自体もそれに伴って伸びていくものだからです。
これは論文形式ではないと磨くことの出来ない能力なので、アウトプット(書く)量を増やすことを意識しましょう。
実際に書くことで表現力を磨き、既出分野をしっかりと抑える事で合格率はかなり上昇すると言えるでしょう。
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