近年激化する小学校受験
近年激化している小学校受験。
少子高齢化と言われ子供の数は減ってきているのにも関わらず、各年代ごとの受験は激化の一途を辿っています。
その要員の一つとしては子供の数が減ることで一人あたりにかける教育の予算が増えてきている事が挙げられます。
また、受験に関してはどんどんと低年齢層化してきており、保育園や幼稚園の受験までもが存在しています。
そんな中、今回は小学校受験にスポットを当ててみたいと思います。
ペーパーテストが重要では無い?
さて、教育にお金をかけてきている子どもたちはある程度ペーパーテストが出来るレベルになってきています。つまり、あまり差が出ない状況になりつつあります。
では子供たちはどの部分を評価され合否が判断されるのでしょうか?
それは試験当日の子どもたちの行動にあります。
試験当日、会場に立ち並ぶ試験官たちはペーパーテストのカンニングなどを見張っているのではなく、行動を観察しているのです。
すなわちその子供の素養やしつけの部分が見られている訳です。
集団テスト
良くありがちな試験形式の一つに「集団テスト」があります。グループワークと言われたりもします。
試験内容はグループで自由に積み木をしたり、ゲームをして遊んだり、自由制作をしたり、など中身は様々です。
リレーや鬼ごっこをするような所もあります。
ここでは一体何が見られているのでしょうか?実際の進め方などを見ていきましょう。
実際の試験の例
実際の入試では、どのような光景が見られるのかをお教えします。
最初に数人毎のグループが教室などに呼ばれます。
そして試験官からこのように指示されます。
「皆さんで協力して、積み木を使って何かを組み立ててください。何を組み立てるかは皆さんの自由なので相談して決めてください」
もうお分かりですよね。この行動の中には子どもたちの素養を確認すべきポイントが詰まっています。さながら就職活動の一幕のようでもありますね。
- 積極的で元気な子たちがまず発言し始め、ひとまず何かを作り始めます。
- 一歩出遅れた子どもたちも後から追随して手伝い始めます
- 全体をまとめるようなリーダーシップを発揮するような子供も出ます
- 逆にふざけたり邪魔ばかりする子供もいます。
- 輪に参加できず、遠巻きに見ているだけの子供も出ます
- その後、リーダーやそれに追随する子供からの提案により積み木は具体的な形になっていきます。
- すると、輪に参加できずにいる子供に声を掛けて一緒に作業に参加させる子供も出てきました
- 成果の内容はともかく、完成品が出来上がりました
誰を入学させたいと思うか?
さて、こうした状況を見て皆さんはどのような生徒を自分の学校に入学させたいと思うでしょうか。
もちろん、答えは様々であると思いますが、総じていい子供というのは意見が一致するのでは無いでしょうか?試験官は正にそこを見ているのです。
これが「行動観察」で、あまり馴染みの無い試験形式だとは思います。
ペーパーテストだけではダメな理由がお分かりいただけたでしょうか?
子供の性格は矯正出来るものなのだろうか?
いきなりは出来ませんよね。日々の躾などから自己形成が不可欠です。
次回は各学校の実際に行われたグループワークなどを紹介したいと思います。
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