ベネッセ・駿台は1月20日、大学入試センター試験自己採点集計「データネット2016」にて、国公立大学や難関国立大学、センター試験利用私立大学の志望動向を含む全体概況を更新した。
1月20日の午後16時15分に更新された全体概況では、センター試験最終志願者56万3,768人中44万3,487人4,79校の自己採点結果の集計値に基づいたコース別得点換算表や、国公立大、難関国立大、センター試験利用私立大の志望動向を掲載している。
データネットにおける国公立大の志望者数は、対前年指数101となっており、国公立大志向は継続している。
学部系統別にみると、増加が目立つのは、法学系統や経済・経営・商学系統、国際関係学系統などだ。理系では、医学系統、歯学系統、薬学系統で志望者数の減少がみられる。
難易度別にみると、文系では法学系統、経済・経営・商学系統で、第3回ベネッセ・駿台マーク模試B判定値75以上の大学の志望者指数が増加しており、強気の志望がみられる。また、センター試験の平均点アップの影響で、第3回ベネッセ・駿台マーク模試B判定値55未満の志望者指数が増加している。理系では工学系統で第3回ベネッセ・駿台マーク模試B判定値65以上の大学の志望者指数が減少しており、50以上60未満の大学の志望者指数が増加しているため、やや弱気の志望がみられる。
センター試験利用私立大は2016年度入試では過去最多の527大学となる。その影響のほか、入試方式の複線化の影響もあり、募集人員が増加している学部系統が多い。
学部系統別に志望状況をみると、文系では特に法学系統で志望者数の増加が目立つ。しかし、それ以外の学部系統では概ね前年並の志望者数もしくは対前年指数100を下回っている。また理系ではすべての学部系統で志望者数が減少するなど、センター方式を敬遠する受験生の動きが全体的にみられた。募集人員の増加もみられるので、入試競争はやや緩和すると予想される。
データネットにはこのほかにも難関大学の志望動向などが掲載されている。
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