まず前述した1.についてですが、これは文章を何度も読み返し、意図のわからない表現や、内容のわからない指示語がなくなるまで、文章を読み込み続ける必要があるのです。
これには、音読や黙読といった読み込み作業を行えばいいでしょう。
次に2.の根拠を持って解くについてです。これを鍛えていくためには、次の作業が一番いいでしょう。『解答の根拠をすべて書き出す』ことです。なぜその答えが正解とするのか、不正解とするのか、その根拠を『解答解説を見る前に』書き出していくことです。
現代文の学習過程においては、答えがあっているかどうかはどうでもいいのです。
なぜなら本番の得点を担保してくれるものは正解の積み重ねではなく、正確な思考プロセスの積み重ねだからです。
そして3.出題者の求めていることは何か?これが設問を読み解くことにつながります。
本文や選択肢の表現を筆者と出題者の意図に沿って正確に読み取ることができることができる人であれば、まっすぐに正解にたどりつくことができる。
それができないということは、どこか、曲がってはいけないところで曲がってしまったわけです。
であれば、まずどの言葉に対して間違った解釈をしたのかを見つけ出す必要があります。
そのうえで、正常な読解力を持つ人間の解釈と、自分自身のそれとの間に、どのような『ずれ』(勝手な解釈)があるのかを探り出し、それを修正する必要があります。
コメントする