今回は英文を読むときに身につけておきたい「論理」と「感覚」についてお話します。
新しい事を始める時
新しいゲームをしようと思うと・・・
まずは操作方法を覚えて、それから実際にプレーしますよね?
部活に入ると
まずは正しいフォームの練習、形成をしてからそれを実際に試合で使う
料理を作る時
まずはレシピを見て作り方を学んで、それから何もみなくても作れる
このようなステップを必ず踏みますよね?
他言語の修得に必要なポイント
大学入試を突破する為には以下の2点が絶対的に必要になってきます
- 正確な文法知識
- 文法知識をもった上での感覚・経験
どちらが不足していてもいけません。
良くある間違いその1
単語を頭からひとつひとつ置き換えてみましょう
She looks happy.
彼女 見える 幸せに
一見大きな問題は無いように見えるが、ここには大きな問題点が潜んでいる。
何が問題か
今の文章をもう一度見てみましょう。
She looks happy.
彼女 見える 幸せに・・・
ここでのポイントは動詞「look」にある。
lookを「見える」という動詞で使うためにはLookの後ろの単語を見て文章を決める必要がある。
直訳をすれば「彼女は幸せを見ている」になるはずです。
良くある間違いその2
英語の文章をある程度の1つずつの固まりとして見る。
この方法はかなり使い易く、「誰にでも」出来る。
しかしながら問題点も存在する。
最初はテキスト等にスラッシュを入れてあるものを読み、最終的には、「自分で」正確な文法・構文判断から正しくスラッシュを入れる必要がある。
この自分で、の部分が出来ない人が少なくない。テキストから離れた途端、自分ではスラッシュが引けなくなってしまうのだ。
まずは構文を正確に
やはり英文を正しく読解するためには、構文解析をすること。
前置詞の範囲がどこまでか、副詞はどこを修飾しているか、形容詞はどの名詞にかかるのか、省略はあるか・・・などを意識してしっかりと構文を取っていくようにしてみましょう。
自分で分かるように分類する
授業中に講師の先生方がなぜ文の要素を違う()で括っているのか、この重要性に着目する。
有名な両先生の文章の分類方法を見てみてみましょう。
- 安河内先生の場合()を副詞、<>を形容詞、[]を名詞
- 今井先生の場合()を形容詞、[]を名詞、<>を副詞
形はどうあれ、マークすることで可読性を上げている事と、文節を分けることの重要性が分かります。
構文を正確に捉える意味
これは両講師が、文の要素を用いた解説をしているということになる。
つまり正確な読解をする為には、構文的要素が不可欠であるという事だ。
見ているだけで出来るようになるか
サッカーが好きな人は沢山いると思います。
先日は女子のワールドカップもありましたから見ていた人も多いでしょう。
サッカーが好きな人なら、雑誌やニュース、様々な所で積極的にサッカーの情報を仕入れたのではないでしょうか?
しかしながら、サッカーが出来るようになるわけではありませんよね?
大好きな音楽をいくら聴いてもギターは弾けませんし、歌は上手くなりませんよね?
当たり前の話です。 実践をしていない結果です。
実践する事
さて、ここで最初に立ち返ってみてください。
何かを正しく学ぼうと思うと、論理を理解していくと平行して実践する事が大切になります。
論理だけ理解してもダメですし、実践だけでも根拠が不足します。
どちらも必要不可欠な車輪の両輪のような存在です。
音読は必要不可欠
英語学習において音読は非常に大きなウェイトを占めています。
以下のような形で具体的に実施していきましょう。
- 文法力と構文力に基づいた判断枠組み①
- 毎日、しっかりと続けるスケジュール②
音読の仕方に関して
学校の授業や塾の授業の後に構文の切れ目を意識して、文章を読む。ということを行ってください。
初見の文章や難しい文章は音読には適さない。
音読する対象の文章の意味は授業中に解説済みなので、何よりも「声」に出す。これが重要です。
黙読は禁止です。そもそも音読にならない自分の声が耳から入る事も重要。
英語を英語のまま理解する。goodはgoodのままで理解する。
リスニング対策としての音読
自ら発音できないものは当然ながら理解出来ない。どういう音になるのかが分からないから。
自分の引き出しにある発音をベースに聞き分けるようにする。(もちろん上手い下手はあるが気にしない)
常に声を出して学習をしていく。
リトリーバル・タイム
Retrieval Timeとは
いわゆる検索時間、つまり自分の脳から情報を引き出してくるまでの時間になります。
音声が聞こえてくるそこから頭の中の単語から文法の倉庫へ行き、必要な知識を取り出してくる。
この処理速度が遅ければ、流れについていけないので、聞き取れない、ということになる。
結論
英文を読み解くためには論理と実践の二つが必要不可欠になります。
部活で高度な技術を発揮するために相当量の練習が必要になるのと同様、修得には時間がかかります。
理論をしっかりと学んで実践を繰り返す。
これをしっかりとやれば英語は必ず伸びます!
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