①【定期テストの概要】
まず数学の定期テストの基本的な作りについて話します。
一般的な数学の定期テストの構成は次のような構成で作られることが多いです。
- 4割 学校ワークの基本計算(A問題)
- 2割 学校ワークの標準的な文章問題集(A問題の文章題)
- 2割 学校ワークの発展問題(B問題・C問題)
- 2割 先生のオリジナル問題で発展的な問題や用語の問題
(もちろん、学校や先生によって割合は異なることもあります。特に私立の中学校は大学入試を視野に入れているので、公立中学校とタイプが異なります。具体的には大学入試で必要となる問題が出やすく、作図などは出にくいなど。)
数学が苦手な人でも、学校ワークのA問題、つまり基本問題がきちんとできていれば、6割はとれるように作ります。
なぜなら、
先生たちは平均点が60〜50点になるようにテストをつくるように言われているからです。
それでも6割取れない生徒は、授業の内容がわかっていない、もしくは演習不足ですね。
そして評価は観点別評価です。
この「観点別評価」という言葉は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
観点別評価とは、生徒の成績を「関心・意欲・態度」「思考・判断・表現」「技能」「知識・理解」の4項目からつけるというものです。
「関心・意欲・態度」
授業中に先生の言われた通りに動けるか。綺麗にノートを作れるか。授業中に挙手し、発言しようとしているか。
「思考・判断・表現」
答えを機械的に求めるだけでなく、記述・説明ができるか。また適切な単語を言うことができるか。
「技能」
式から適切なグラフや表に落としたり、正しく道具(コンパスや定規など)を用いることができるか。
「知識・理解」
問題が解けるか。
参考URL:https://www.nier.go.jp/kaihatsu/hyouka/chuu/03_chu_sugaku.pdf
ざっくり言えば、観点別評価はこういうことです。
この観点別評価に関しては具体的な話はほぼなく、抽象的な記述に留まっているため、教科担当の先生すらハッキリと分かっていません。(特に技能と知識・理解の境界線は非常に曖昧で、教科担当の先生の独自の解釈で行われているのが現状です。)
結局のところ、テストだけで判断すると、塾など学校外で多く問題に触れている者が有利なので、そこを「授業中の行動も成績に加味する」という風に誤魔化すための制度です。
これでテストの点数だけが高い、塾に頼り、学校の授業を軽視している生徒に堂々と低いと評価をつけることを可能にしました。(なのでノートはしっかり綺麗な字で写してくださいねー)
しかし、それでもやはり、定期「テスト」であるわけなので、高得点を取れば、先生は5(最高評価)をつけざるを得ないです。
今回は数学の定期テストと評価の仕組みについての話であったので、次回からはそれに向けてどのように勉強すればいいかについて話していこうと思います。
では。
その2に続きます
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