グループワークの終わりに
それでは一つの例として「積み木のグループワーク」を取り上げて具体的に考えてみましょう。
一通り皆での共同作業が終わると試験官の合図で一旦作業が終了し、後片付けのフェーズに入ります。
大抵の場合はここで試験が終了、というより夢中になって遊んでいた子供もいるので、そこで一旦強制的に作業が終了させられるわけです。
するとその後片付けのフェーズになってまた様々な行動をする子どもたちが出てくるわけです。
- 元気な子供がここぞとばかりに積み木を勢い良く片付け始めます。(ものを雑に扱う)
- 別の子は丁寧に積み木を片付けようとしています。
- 一人の子は未練がましそうにまだ積み木をやりたがっている様子です。
すると別グループでは
- 一人が勢い良く片付け始めた(雑に)
- それにつられて皆がそのように片付け始める
- 一人は全く片付けに参加しない(周りも注意しない)
また別のグループでは
- 初めの一人が丁寧に積み木を片付け始めた
- それに伴って他の子も片付け始めた
- 片付けを手伝わない子がいたが、周りの子が促して皆で片付けた
どういう子供が評価されるか
いかがでしょう?これを見ただけでも、皆さんでもどのグループが好印象か分かりますよね?
もちろん個人で正しい行動を選択する事はもちろんですが、グループワークとして成立していた方がより結果は良い方向になりますね。
作業途中でものの扱い方が雑だったり、その他、色々な行動で子供の性格や適正は図られているというのがお分かりいただけるかと思います。
また、この場合に難しいのが正解が決してひとつでは無い、と言うことがあげられるでしょう。
悪いかも知れない、と思われる行動であっても学校によっては元気がある、と捉えられるかも知れません。
大人し過ぎる場合でも、厳格な学校ではおしとやか、と捉えられるかもしれません。
また、さりげない途中途中のやりとりでも人柄は見られたりしています。
例えば試験官とやりとりをした際に、挨拶をしていたか、お礼ができていたか?
良くあるのはハサミの受け渡しなどは見られるポイントです。
こうした部分を普段からしっかりと躾けておくことが当日、習慣となって発揮される訳です。
普段の行動が鍵
いかがでしたでしょうか?
結局、試験用に準備をしてきても当日理想通りに振る舞える訳ではありません。
家ではやんちゃだけど外に出ると借りてきた猫になる、でも逆に問題かも知れません。
必要な事は普段の行動から問題ない行動を習慣化させることです。
付け焼き刃では絶対にボロが出ます。
しかし、当たり前に出来るようになっていれば余程のイレギュラーで無い限り対応できます。
なにせ、それが当たり前になっているわけですから。
ペーパーテストの対策だけでなく、こうした行動観察に対応した塾もあります。
ご家庭での躾+アルファで使われるのもありかも知れませんね。
出来る限り自然な普段通りの行動が合格に結びつくようなものになっているのが理想ですね。
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