はじめに
国語は小学生の勉強の核となる勉強です。
国語が得意な子供は、大体においてほかの強化も良い点を取ります。
国語を得意になって、他の教科の成績アップも狙いたいですね。今回は、国語の勉強のコツをご紹介します。
(1)読解問題を得意になるコツ
テストの大半を占める読解問題、「物語文」と「説明文」。
ここでいい点を取れるようになると、子供にとって大きな自信になります。
一番効果が出る方法は、直球ですが、「文章を読むのが楽しい」と思えるようになることです。
読解問題が苦手な子供の大半は、文章を読みなれていないために、読むスピードが遅かったり、意味や内容を理解するのに時間がかかるのです。
そのため、文章を読むのが嫌いになるのです。
そこで、楽しい文章を読むことで、文章に慣れるのが上達の近道です。
具体的には、人気漫画やアニメのノベライズ本を読むことです。
子供は、登場人物や背景を知っているので、抵抗なく読み進めることができます。
子供と一緒に本屋(あるいは図書館)に行って、子供が読みたがるものを選びましょう。
多少簡単な本でもOKです。その代り、最後まで読み通せるような、楽しい本を選んでください。
どんな内容の本でも、一語一語しっかり読んだならば、読書力は鍛えられます。
一冊読み通すと、文字慣れして、自信も付きます。次第に読むスピードも速くなります。
新しい本を与えて、どんどん読んでもらいましょう。
子供に読書癖が付いたら、作戦は大成功です。
ノベライズ本を卒業したら、「小学校低学年向け」「高学年向け」などと表記されている小説にチャレンジするのもいいですね。
おすすめは「チームひとり」「バッテリー」「精霊の守り人」です。
この様にして、読書を楽しいと感じることができれば、読解問題が次第に得意になるでしょう。
(2)文法問題の上達のコツ
「次のカッコに合う文字を選びなさい」「上と下の文章を意味が通るように線でつなぎなさい」というような文法問題は、考えれば考えるほど分からなくなるものです。
特に子供は経験的に答えを選ぶので、話すのがまだ得意でない低学年ほど、文法問題は苦手です。
このような問題を得意になるための効果的な学習法は、「音読」です。
分からない問題も、声に出してみると、自然と正しい答えが分かるものです。
それは正しい言葉の並び方を音で覚えているからです。
そのため、正しい文章を音読して、自分の声を聞くことで、より一層学習効果が上がります。
簡単な学習方法は、国語の教科書を音読することです。
短くてもOKです。その代わり、必ず人に聞いてもらうようにしましょう。
そうすることで、はっきり、しっかりと読むようになり、効果倍増です。
既に音読が学校からの宿題となっているのでしたら、音読の効果を意識して取り組んでみてください。
成果にだいぶ違いが出ます。語彙や慣用句の問題も、音読によって得意になってゆきます。
地道な努力が必要ですが、着実に力が付くので、頑張りましょう。
3)漢字の書き取りを得意になるには
漢字問題でいい点を取るコツは、①間違った漢字を見直す、それから②その漢字の特徴をわざとらしいくらいはっきりと書くことです。
①について。音読同様に地道な努力が必要ですが、作業自体は大変ではないので、頑張ってみましょう。
具体的には、漢字の小テストや塾の試験で、間違った漢字を書きだして、覚えてゆきます。
一度間違った漢字は二度と間違えない、そんな姿勢で進んでゆくと、次第に間違いは減ってゆきます。
最も効果がある方法は、単語カード(リングでまとめてあるもの)です。
一枚に一語記入して、できるようになるまでしつこく何回も繰り返し書き取らせます。
ゲーム感覚で取り組むと、楽しく進められます。うまく子供を乗せてください。
②は、いわゆる「止め・跳ね・払い」といった細かな点でバツをもらうことの多い子供に効果的です。
まず大事なのは、子供に「テストの漢字は、普通の漢字とは違う」ことを納得してもらう点です。
書き取り問題では、採点者は細かい点をチェックします。
なので、文句の付けどころのないくらい、あからさまに特徴を出した漢字を書くことが大事です。
これも、ゲーム感覚で取り組むことが、結果としては効果を上げるようです。
子供に、「わざとらしいくらいはっきりと書いてごらん」と言ってみましょう。
子供は極端なことをするのが大好きなので、喜んで取り組むと思います。
試験範囲の漢字を一通り書きましょう。特徴を強調して書くので、良く覚えることにもなり、一石二鳥です。
おわりに
子供に国語力をつけさせるには、総じて親の地道なサポートが必要です。
大変ですが、国語は努力が積みあがる教科です。
頑張れば頑張るほど、続ければ続けるほど、力がついてゆき、かつ後戻りしにくいのです。
エネルギーをそそぐ甲斐のある教科です。少しづつの努力でも結果は出ます。頑張ってみましょう!
コメントする