よく分からないから、家で勉強したくない
学校での勉強についていけていないと、とたんに勉強は嫌なことになりますよね。
いくら考えてもわからないし、答えを書いたらバツをもらう。
分からないことが周りに知れたら、恥ずかしいしかっこ悪い。
そんな嫌なことは、忘れてしまうのが一番。そんな子供の心情がよく分かります。
そこで今回は、そんな子供の苦手意識を無くして、素直に勉強に取り組めるようになる、そんな勉強習慣について考えてみましょう。
今回のねらい
分からなくなってしまうことは、大人でさえ良くあること。
それから逃げずに、分かるようになろうとする姿勢が最も大事だと実感してもらうことが理想のゴールです。
そこまで行かなくとも、「分からないことなんて普通にあること。分からなかったら聞いてしまえばいいや」と気楽にとらえるようになれれば、十分大成功です。
①分からないことを認める
分からないから勉強しているのです。分からなくて当然。
学校で教えてくれているのに分からない?それは、ある意味教え方が悪いのです。
子供が罪悪感を持つ必要はないし、大人が子供を怒るいわれもありません。
理解が遅れるようだったら、ゆっくり覚えればいいだけの話です。
大したことじゃないんだよ。そう子供に伝えてください。
子供にとって、親にがっかりされることが何より怖いことなのです。
それを克服して、分からない場所を教えてくれたら、しっかり誉めてあげてください。
それは、自分の弱点に向き合おうと努力している証拠なのです。
②分からないところを探す
次に、子供と一緒に、分からなくなってしまった場所を探します。
勉強は階段を上るようなものです。
前に進めなくなったのは、一段飛ばして登ろうとしている可能性が高いです。
飛ばしてしまった階段は無いでしょうか?それを見つけることができたら、この問題の解決は近いです。
学校の宿題ノートやテスト、プリントを見返しましょう。
出来が悪くなったり、やる気がなくなってしまったのはいつでしょうか?
その時期の授業内容が、理解が遅れた(階段を飛ばしてしまった)ところです。
教科書を一ページずつ読んで、分からなくなってしまった場所を特定します。大まかにわかれば十分です。
③もう一度学び直す
分からなくなったところの少し前から、もう一度学び直します。
簡単に書いてしまいましたが、子供にはちょっと苦しい作業かもしれません。
親御さんは、大変かもしれませんが、子供が「分かった!」と言うまで、じっくり付き合ってあげてください。
最初に教えてもらったやり方では理解できなかったとしても、別の教え方では「分かった!」となるかもしれません。
先生に聞くのも、塾の先生に聞くのも、良いアイデアです。
大丈夫です、「わかった!」ときの喜びは、つらかったときの憂鬱な気持ちを吹き飛ばすぐらい大きいものです。
④成功体験
困難を突き抜けた体験は、それ以降の心の支えになります。
仮にまた分からなくなってしまっても、同じように粘り強く取り組めば、必ず理解できるという自信が持てるのです。
そしてその時には、また親が助けてくれる。
そんな信頼も、子供の中に大なり小なり形成されていると思います。
分からないことができたら、次はきっと、すぐに教えてくれるでしょう。
何度でも、学び直しをしましょう。
次第に、「分かった!」までの時間が短くなってゆきます。
子供は分からないことを怖がらなくなっているでしょう。そして、最後には、自分で問題解決を試みようとしているはずです。
おわりに
この問題の最大の難関は、一番最初の「分からないことを認める」所にあります。
重ねて強調します。
分からないことを告白した子供を、誉めてあげましょう。
これは、大人でもなかなか難しいことなのですから。
そこを超えられたならば、あとの残りは必ず克服できます。がんばってください!
コメントする