学習塾の定期テスト~テストの準備~
定期テストが迫ってきました。お子さんにとっては憂鬱なイベントかもしれません。
しかし、しっかり準備さえすれば、思ったよりも簡単に点数を上げることができるのも、定期テストの特徴です。今回はツボを押さえたテストの準備の方法についてご紹介します。
はじめに>定期テストの目的
塾としては、生徒の習熟度を掴むことが定期テストの目的です。
ですが親は、定期テストによって「塾に行くことで勉強が得意になっている」ことを確かめたいと思っています。
また生徒には、「頑張ればできるようになる」という成功体験をつかむ機会になります。
準備の方法1>テストの範囲を確認する
定期テスト準備の第一歩は、教科ごとに出題範囲をしっかり確認し、その範囲の学習で使った教材(教科書、プリント、小テストなど)とノートをそろえることです。
出題範囲のリストは、塾によっては年度や学期の初めに配布されます。
そうでなければ、早めに塾に問い合わせましょう。
さて、定期テストは振り返り(復習)のテストですから、好成績を得るためには、習ったことを素直に振り返るのが、最も効果的です。
出題範囲の教材やノートをそろえて、順番に見直してゆきましょう。
プリントや小テストは、意外にたくさん貰っているものです。
バラバラだったり、紛失していないでしょうか?良い機会ですから、子供と一緒に丁寧に整頓してみましょう。
そうすることで、「この時にはこんな事を習ったよ」「ここは難しかった」「これは楽しかったよ」と、習った事を思い出すことができます。
これが整理整頓のメリットです。ぜひ親子でトライしてください。そうすることで、①取りこぼしがなくなるし、②子供が親に説明することで、よりはっきり思い出せます。
準備の方法2>振り返り学習の場所を決める
良く理解している教科であれば、習った頃のプリントやノートを見返すだけで、十分に思い出しができるものです。
逆に、良く思い出せないところがあれば、そこが振り返り学習を重点的に行うところになります。
良く思い出せなくてもがっかりせず、むしろ「ラッキー」と考えてください。
そこさえ攻略すれば、テストの点はばっちり良くなります。
焦らず、基本を押さえましょう。
時間に余裕があれば、塾の講師に再度教えてもらうのが簡単です。
また、プリントや小テストで間違った問題を解き直すのも効果的です。
地名や漢字などの問いは、覚えていれば必ず正解が貰えます。これを間違えなくするだけで、復讐の効果ははっきり出ます。
準備の方法3>前回の定期テストを振り返る
今度は少し目先を変えて、テストを受けるときの子供の「クセ」をつかんでみましょう。
前回の定期テストを用意して、どんな間違え方をしているか、教科ごとに調べてみましょう。
注目点は、
- うっかりミス:問題の読み間違い
- うっかりミス:計算の間違い
- 覚え間違い
- 字の間違い
- わからなかった
- 時間が足りなかった
の6点です。①と②の「うっかりミス」は、少し気を付けるだけで、劇的に減ります。
効果的な方法は、うっかりミスした問題に印をつけた前回の解答用紙を、テスト直前に見ることです。
こうすることで、同じような問題が出たとき、「あ、前回はここでうっかりミスをしたぞ」と気が付くことができます。
③と④の間違いが多いクセは、「準備の方法2」で述べたように、丁寧な思い出しをすることで、次第に減らすことができます。⑤と⑥については、後ほどお話しします。
準備の方法4>テスト直前にもう一度
1から3を行う中で、「これは大事だ」という点が幾つか出てくると思います。
それは、忘れやすい問題かもしれませんし、間違いのクセかもしれません(例:問題を良く読み違える)。
できればこれらを一枚の紙にまとめて、テストの本当に直前に見直しましょう。
そうすることで、「よく覚えているぞ」→「今回はがんばって準備したぞ」→自信→あせらずにテストに取り組める、という良い流れが生まれます。
おわりに
繰り返しになりますが、定期テストは「復習テスト」です。なので、丁寧に思いだしをすればするほど、すぐさまの得点アップにつながります。
ぜひ、親子で少し頑張ってみてください。
これによって子供は、「今回頑張ったので成績が上がった!」という成功体験を得ることができます。
これが、「次も同じようにやってみる!」というやる気に繋がります。
また、毎回の定期テストで良い流れを繰り返してゆくことで、自然と集中力が増してくるため、方法の3でお話しした「⑤わからなかった⑥時間が足りなかった」という問題も次第に解決してゆくと思います。
定期テストで成績アップの手ごたえをつかみましょう!
コメントする