こんな挑発的な記事が目に付いた。
激変した大学入試センター試験 ゆとり世代は怒ってもいいレベル?
何でも今回のセンター試験の形式が大きく変わり、それ以前のいわゆる「ゆとり世代」が大きな影響を被った、という話だ。
基本的に極端な内容を書いた方が良く読まれたりするネットの記事であるので、こうした刺激的な内容の方が好まれるのだろう。国家賠償請求訴訟を起こしても良いのではないか?という事まで言及されていた。
ただ、正直な感想として違和感を覚える人は少なくないだろう。
文科省うんぬんの議論はあるが、大学入試を頂点とした構造中での発想でしかない事が少々残念だ。
勉強にしても、仕事にしても環境の要因だけを問題にして結果を出せない人間はいつの時代にもいる。逆に普遍的に成功する人間は環境を言い訳にしなかったりする。
そもそも大学、という仕組み自体がこれから揺らいでくるかも知れない時代なので、既存の価値観ではなく、自分で人生を切り開く能力の方がよほど重要だろう。そしてそれははっきり言って教育では磨かれない要素が大きい。
教育はあくまでも最低水準を上げるものであって、特に日本の教育は右向け右のサラリーマンを生み出す集団性を身につけさせる要素が強い。このものさしの中だけで論じられる学力、というものが果たして社会においてどれだけ影響があるか?
それを考えてみると、入試制度などに一喜一憂する事はなくなるのではないかと思われる。
既存の評価制度に縛られない、多様な才能を持った人間がどんどん出てきてほしいと思わされる記事だった。
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