センターの現代文、国公立の理系を目指す人には最大の難関ですよね。
でも意外に得意、という人もいるかも知れませんけど。
さて、センターも直前なので、もう現代文はコツだけ覚えてとりあえず急場をしのごう!
と考えている人やそうでない人にも。
1.現代文はあなたの考えなんかどちらでもいい
現代文は作者が解答しても点数が取れない科目、何て言われます。
それは何故かと言うと、作者は主観だったり、作品の背景・感情などまで分かってしまっているからです。
現代文はそうした主観は一切不要で、本文のそこに書いてある文章のみから判断される事しか解答になりません!
すなわち、文章の裏側に書いてある事まで読み取ろうとすると間違えてしまいます。
こうした部分は日本語の特徴でもありますが、現代文においてはそれこそ空気を読んだらダメ、なんですね。
それと自分の考え、というものは一切聞かれていないので完全に排除しましょう!
2.答えが目の前に書いてある
現代文は目の前の選択肢に必ず正解がある訳です。すなわり答えが目の前にある、という事です。
何と正解を書かずに回答する事が出来る訳ですね。数式等ではなく日本語で必ず書いてある理解出来る答えが目の前にあるんですね。
そして答えに何が書いてあるか、これを正確に理解すればかなり正答率がアップする事は間違いありません。
これはかなりテクニック的な事にはなりますが、まず選択肢を読んで、その後文章を読む、という事も一つの手段です。
3.文章を一文で表してみる
文章には付加的な内容がいくつも書かれている訳ですが、ズバリ、一言で言うとこの文章には何が書かれているのか?
これを考えてみてください。例えば、高校生のサッカーの話、だけではあまり意味を為しませんが、高校生がサッカー(スポーツ)を通じて精神的に肉体的に成長する話。
このようにまとめる事が出来れば、そこで述べたい事は大きくずれる事はありません。
また、自分がこの文章を正しく理解出来ているかのチェックになります。
4.万人が認める正解であること
現代文で必ず起きてしまうのが、自分なりの解釈、です。
上記でも述べたように、日本語はあいまいな言語ですから、解釈は幾通りにも読めてしまう事があります。
ただ、正解は常に一つです!
仮に、Aが答えなんですが、Bも解釈によっては答えです!なんて言われた日には皆パニックですよね?
良く解説を読んでも納得できない、という事がありますが個人の納得とか捨ててください。
理解、してください。
5.読書や新聞で現代文は伸びない
良く、現代文のために多く読書をすること、とありますが、これははっきり言って間違いです。
単純に本の虫が現代文の成績が良い訳ではありません。
自分の好きな文章などを何も考えずに読んでいるだけでは全く意味が無く、ああ面白かった!で終わりです。
現代文に必要な能力は文章を理解し、設問から解答を導く、考える力が必要です。ただ漠然とした読書はこれを鍛えてはくれません。
ただ、センター試験の問題や関連する問題集の文章を読む、という事は意味があります。厳選されており、解答する考える機会があるからですね。
新聞も全く同様です。時事問題や社会常識を身に付ける事に役には立ちますが、漠然と読んでいても読み解く力は付きません。
6.現代文の参考書は少数精鋭
現代文はただ闇雲に問題演習をしても伸びる科目ではありません。
一つの正解に辿り着く「正しい形」をしっかりと理解して読み込む必要があります。
野球の素振りのように、正しいフォームを身に付ける事が大切です。
つまり様々な参考書に手を出して色々なフォームを身に付けようとするのではなく、一つの型をまず確立した方がのびます。
通常のスイングとホームランのスイング、それとバントの練習を同時にやったら大変ですよね?
一冊を何周かして、完璧にものにしてから次に進んでください。
7.評論文は理解しやすい
小説の方が読みやすい、評論は苦手、という事を良く聞きますが実際はどうでしょうか?
評論というのは筆者の明確な主張が書いてありますので、それを捉えるのは実は簡単です。
簡単に言えばサッカーと野球、どっちが好きか?筆者はサッカーです!という事が書いてあります。
この考え方が分かってくると一気に面白くなってきますよ。
8.小説は感情的に!
客観性や感情を抜きに、と言った事と逆行するようですが、小説では多くが登場人物の感情の動きを書いています。
例えば「好き」という一つの言葉にも捉え方によってはいくつもパターンがあります。
ファンとして好き、友達として好き、恋人として好き、かるーく好き、熱烈に好き。
これが、作中ではどのように表現されているか、を文の中からだけで判断するものです。
あくまでも登場人物の感情の動きなんで、自分が感情的に、入り込んだりしたらダメですよ!
9.選択肢は分けられる
選択肢はいくつかの内容に大きく分けられます。
・完全に間違っているもの
・一般常識的に間違っているもの
・罠
・正解
大抵は上記のように分けられます。特に上記2つで絶対に間違えないようにしましょう。
車の免許を取る時に、このような問題があったとします。
Q.目の前の信号が黄色で点滅しています。どのようにすべきですか?
1.赤に変わる前に急いで突っ切る
2.一旦車線を変更する。
3.安全を考えて停止する。
免許を持っていないみなさんでも常識的に判断出来ますよね?こういう考え方をしてみてください。
10.結局は日本語です!
大前提に立ち返りますが、現代文は詰まる所日本語です!これを忘れないようにしましょう!
数学などは公式を覚えていないと出来ません。社会は歴史・年号を覚えていないといけません。
でも現代文は?漢字や語彙など多少はありますが、基本的には日本語で書いてありしっかりと読める訳です!
もちろん、しっかりと実力をつけるためには最も長い時間がかかる科目ではあります。
が、逆に言うと一発大逆転も可能な科目でもある訳です。
また、センターの配点も高いのでここでの得点は合否に大きく響きます。
絶対に諦めないで最後まで回答するようにしましょう!
頑張ってください!
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