「こんなことを勉強して何の意味があるんだろうか…」
勉強中、こんなことを考えたことはありませんか?
数学の加法定理、古文の助動詞「き」の活用、英語の「連鎖関係代名詞」etc…
「複雑だし覚えにくいし、将来何かの役に立つのお?」という声があちらこちらから…。
社会人を経験した私がお答えするならば、答えは、「わかりません」です。
「答えになってないじゃん!」という声がそこかしこから…。
でも、実は答えになってるんです。
なぜなら、学んだ知識を使うのは、紛れもない「あなた」自身だからです。
「この知識が役に立つのか、それとも立たないのか」という問いは、
「この知識が自分にどんなメリットをもたらしてくれるのか」という問いと同じです。
その問いに何が潜んでいるか、わかりますか?
それは、知識を得ることで、いつかいいことがやって来るはずだ、という、あなたの受動的な姿勢です。
つまり、「この知識は自分に何かいいことをもたらしてくれるだろう」という、他力本願な姿勢を示しています。
「知識」は使うためにあります。(頭の中に知識があっても、使わなければ意味がないですよね)
その「知識」を「どのように使うか」は、あくまでも、紛れもない「あなた」にかかっているのです。
言い方を変えましょう。
「知識」について、能動的、積極的に考えること。
つまり、「どうすればこの知識を将来役立てることができるだろう」「どんな職業の世界でこの知識は使われるのだろう」「この知識を使えば、どんな生き方ができるんだろう」…そういったことを「あなた」主体で考えていくことが必要なのです。
そうすると、わくわくしてきませんか?学ぶ知識の背後に広がっている、学問、そして社会という肥沃なフィールドが、見えてきませんか?
「知識」を能動的に捉え、未来を見据えていくこと、それが「学ぶこと」の意義のうちの一つなのです。
「知識」をどう捉え、どう使っていくか、それはあなたの心がけ次第なのです。
最初に私が「わからない」と言った意味がご理解いただけたでしょうか。
いかなる勉強も無味乾燥ではありません。むしろ、それを芳醇で香り豊かにするのは、あなたなのです。
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