今回は、スタディサプリを受けるにおいての注意点です。
サービス開始当初からスタディサプリがが流行るのかどうかを追ってきました。
1、大学に合格するというニーズにに応えられない。
2、ターゲットを間違っている
という2点で流行らないだろうという指摘しました。
2013年8月現在スタディサプリHPを見てみると・・・
おー戦略が変わっている!って感じですね。
これについては、前回の記事に書きました。
以前のように、
「低コストで予備校の授業を受けられる。あわよくば合格したい!」
というアプローチより、
「過去問をいっぱいダウンロードしてサービスを使ってくれ」
という方向に舵を切っていますね。
これからどう動くのかは楽しみですが・・・
例えば、リリースされている、
過去問甲子園
なんて、すばらしいアイディアですよね。
教育業界にいる頭が硬直化した人では絶対に思いつかないナイスな戦略だと思います。
ユーザーを獲得したいリクルートとしてのメリット。
過去問をダウンロードしたい高校生としてのメリット。
いっぱい使えば、使う程優勝商品100万円分がもらえるかもしれない高校生のメリット。
使われれば使われる程、ユーザーが増えるリクルートのメリット。
あげればキリがないですが誰も損をしないwin-winの関係をうまく作り出せていますし、
何よりそれをwebネイティブ世代が普段何気なく使っているツイッターやLINEで拡散する。
とか、さすがですよね。
教育業界を変に神聖視している塾の先生達が「こんなに教育を安っぽく扱ってはいけない!不埒だ!」とか批判している間に気づいたら取り残されているという展開になりそうで、
個人的にはスタディサプリを応援してワクワクします。
人を集めてマネタイズするのは本当にうまいなーと。
さて、今日はそんな業界に水を差す出来事がひとつ。
インターネット講義(MOOC)受講生の“悲惨な”テスト合格率から学ぶこと
こんな記事がありました。
要約すると、サンノゼ州立大学で、
MOOC(Massive Open Online Course)=スタディサプリのように、ネットを使った無料の講義
と、実際に通学で学習した学生とでは、同じテストでも合格率が全然違う。
という実験結果でした。
諸処の事情があるとは思うのですが、
この結果が表すことはまさに、
「コーチ」の必要性
ではないでしょうか。
こんなサービスもあるようですね。LINEでコーチングを行ってくれるようです。
あっとコーチ
本質的に勉強は自分でやるものですが、大学生や高校生など自己管理能力に乏しい人間が、オンラインで授業を受けても、あまり機能しない。
想像してもらえればわかるのですが、
こういったオンラインサービスは、マクロなメリットというか、従来の教育システムに比べて、
「好きな時間に好きな場所で、好きなだけ、自分のペースでできる」
という主張が成り立ちます。
しかし、そもそも相対的な位置づけを競う、受験において、
「合格した経験のない人が決める、好きなペース」では、
結果がでないことは当たり前でしょう。
(だって、適切なペース配分ができないのだから)
こういったサービスが出てきた時に1ユーザーとして気をつけなければいけないことは、
「安かろう悪かろう」をつかまない事だと思っています。
確かに、スタディサプリは、低コストで受験勉強ができるおもしろい仕組みだとは思いますが、
それを自分のペースで好き勝手にやっていると、結局やらなければよかった。
というレベルの結果しか出ないので注意が必要です。
安いからあまり結果がでなくてもいいという発想を持ちがちですが、
それに何時間を費やしたのかをしっかりと頭に入れてほしいです。
受験勉強はシンプルです、
今いる位置からゴールまでの差を埋める。
コレに尽きます。
「差の埋め方=やり方」はそこまで難しくないのですが、「適切な期間」で差を埋める事は非常に難しいことです。
しかし、適切なペース配分さえできれば、スタディサプリは依然として面白いサービスだと思います。
ということで、適切なコーチが欲しいなー!
結構辛口で良ければ。
それでもアドバイスが欲しい人はぜひ。
記事提供:スタディサプリ研究所
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