さて、古文とはどういう科目なのか?
国公立大学を目指すのであれば主要三科目の強化は大前提、そして、特に理系の生徒が疎かにしがちなのが古文ではないだろうか。
古文という科目は非常に特殊な科目です。
・受験勉強以外では触れることがまずない
・センター試験の配点が低い割には関連書類は多い
・参考書は多いが、明確な勉強方法が存在しない。
・受験勉強、というかぎられた時間の中で完璧にするのは難しい
・受験勉強以外では触れることがまずない
趣味以外で古文を読む、という人を聞いた事がありません。その他大学で古文を研究する、などといった事がなければ古文を勉強する事はほぼないでしょう。百人一首くらいでしょうか。
それはどういうことかというと、つまり、ほとんどの方が「古文はまったく役に立たない学問」と認識しているのだと断言して間違いないでしょう。
もちろん、役に立つ・立たないの観点から見れば、受験勉強全体が疑惑の目を向けられる感は否めないのですが、英語・数学・社会・理科を考えてみると、さすがにまったく役に立たないということはありません。
古文・漢文は、苦手意識が云々ではなく万人にとって学習が難しい科目、であることに違いありません。
・その他について
参考書類や予備校講師は古文の勉強法として必ず「文法・単語・古文常識」を挙げます。
これが重要なのは疑いの余地が無いのですが、これは必要条件でしかなく、「古文読解」のための必要十分条件では決してありません。
つまり、「文法・単語・古文常識」を押さえたところで「古文読解」が出来るわけではないのです。
結果的に「文法・単語・古文常識」を押さえても古文が読めないという焦りから、別の参考書に手を伸ばす生徒が量産され、配点が低い割に参考書だけは大量に売られるという不思議な現象が起きているのです。
そして、古文を研究するわけでもない受験生の限られた時間ではそもそも完全に読めるようにはなりません。
それでは完全に読めるようになる必要十分条件は何かと言いますと、「文法2:単語2:古文常識2:慣れ2:読解力2」、このすべてを満たした10の状態が完全に読める段階と言えるでしょう。
古文の現代語訳を見てください。主語の省略は対策次第でなんとかなるとしても、あの空所補充の多さはただごとではありません。どう考えても受験生が読めるレベルを越えています。
さて、長々と書いてきましたが、ここで大事なことは「だから古文は無理」ということでありません。
「だから古文は最低限でいい」ということです。そもそも完全な読解が不可能に近いならば、それを踏まえた上でせめて他の受験生と差がつかないように抑えればいい。
よって、結論としては「文法・単語・古文常識」が勉強法の軸になるのですが、上のような認識を持っていれば少しは苦痛も少なくなるのではないでしょうか。
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